スマホ育児の危険性とは?親の年収との相関関係

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子育て

 

今日は

「公共の場で子どもに静かにさせるため、スマホで動画を見せている」

「子どもにスマホでゲームさせている」

といういわゆる“スマホ育児”を行っているお母さんお父さんに知ってほしい情報をお伝えします。

参考にしたのはこちらの本『脳科学的に正しい 一流の子育てQ&A』です。

また、論文「育児とICTー乳幼児のスマホ依存、育児中のデジタル機器利用、育児ストレス」(橋元ら,2017)も参考にしました。

スマホ育児の実態

以下、2017年の研究の論文から分かった実態です。

子供にスマホを使わせる目的(複数回答可)

子供にスマホなどを含む情報機器を使わせている親の47.4%が静かにさせる、あやすなどの子守りのために使わせていると答えています。

また、43.8%が「様々な情報を得る」ため、29.6%が「英語などの語学能力の向上」のために利用していると答えていました。

親にとってのメリット、子どもにとってのメリット、どちらのメリットも感じている親が多そうです。とくに公共の場ではほかの人に迷惑をかけたくないですし、子どもがぐずらないようにスマホを与えたくなってしまいますよね。

子供の年齢とスマホの利用率

この調査では0~6歳児に見せたり使わせたりしている情報機器で「スマートフォン」と答えている親は62%にのぼります。また、0歳の時点で「スマートフォンを利用させている」と答えた親は34.9%でした。

一方で、子供が0歳の時点では、スマートフォンも含めパソコンやタブレットなど他の情報機器も触らせていない親は59.6%と半数以上いました。ただし、1歳の時点ではその割合はがくっと落ち、約30%となります。2~6歳の時点で情報機器を使用させていない親はいずれも20%前後でした。

子供が小さい時から身近にあるスマートフォンを使わせている親の割合は非常に高いことが分かります。

世帯年収とスマホ育児の相関関係

同研究から分かっていることは、世帯年収と子どもにスマホを触らせるかについては相関関係があるということです。

スマートフォンの使用させている割合は

  • 世帯年収400万円未満~1000万円未満の世帯では約63~65%前後
  • 世帯年収1000万円以上では約48%

世帯年収1000万円以上では半分以下の割合になります。

 

また、電子機器を利用させてない割合は

  • 世帯年収400万円未満~1000万円未満の世帯では約23~28%前後
  • 世帯年収1000万円以上では37%

世帯年収が高くなるほど「どの情報機器にも触らせていない」という割合が高くなります。

母親の働き方、学歴とスマホ育児の関係

母親の働き方や学歴と子どものスマホ利用率の有意な相関関係は見られていないそうです。

しかし、母親がパート・バイトの場合は「情報機器に触らせていない」割合は21.5%となり、フルタイム(28%)、専業主婦(27.9%)に比べて低い傾向があるようです。

学歴との相関関係は2016年時点では母親が大学卒以上の場合、乳幼児のスマートフォンの利用率が有意に低くなっていましたが、2017年の時点でその相関関係は見られなくなっていました。

スマホ育児で利用する具体的なコンテンツ

子供に利用させているコンテンツで圧倒的に一番多かったものは「YouTube」でした。

スマホ利用させているなかで「YouTube」を見せている親は8割前後もいました。

とくに「アニメ・キャラクター」の動画を見せている親が多かったのが特徴です。

次に多かったものは「ゲーム」です。ただ、割合は4割前後でYouTubeに比べて半分以下の割合になっていました。

親自身もよく使うであろうYouTubeは流しておくだけでいいですし、便利性を考えると子守りに使いたくなる気持ちが分かります。

スマホ育児による悪影響

子供にゲームやスマートフォンを長時間与えてしまうと、コミュニケーション力などの社交スキルや相手の表情を読み取る力が低下するという報告もあります。

脳科学的に正しい 一流の子育てQ&A

スマホだけでなく、テレビなどあらゆるデジタル機器の画面の視聴は、認知能力の発達に悪影響を及ぼずというエビデンスは数多くあります。

またアメリカ小児科学会は生後18か月未満の子どもにはテレビやスマホ等の画面は全く見せないこと、それ以上の子どもはできれば保護者と一緒に1日1時間にとどめるよう推奨しています。

やはり子どもの能力に悪影響を及ぼすことは確実にあると言えそうです。

まとめ

スマートフォンなどの情報機器の利用と世帯収入に相関関係があったのは正直びっくりしました。世帯年収が高いと子供用ipadとか買ってあげてそうと思ったのですが、実際はそうでもないのでしょうか。

スマホ子守り、スマホ育児に関しては、やはり外出時、料理中や家事の合間など、子どもに「ちょっと落ち着いててほしい…」と思って、スマホを与えたくなる気持ちはすごく分かります。実際に静かにしてくれると親も楽ですし。

だからこそ事前に子どもへの悪影響はしっかり把握すべきですし、スマホ育児を減らす方法も工夫していきたいなと思いました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

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