今日は
「子どもの好き嫌いはなぜ起こるの?」
「子どもの好き嫌いをなくすにはどうすればいいの?」
という疑問についてお答えしたいと思います。
今回参考にした本について
今回参考にしたのは、前回と同じくこちらの『米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子どもの育て方ベスト』です。
かなりたくさんのエビデンスが書かれていて本当に面白いです。
ではさっそく本題に入ります。
子どもの好き嫌いとお母さんの深い関係。
実は、「母親が食べたものを赤ちゃんは好む」ということが多くの研究から分かっています。
どういうことかというと「胎盤と母乳を通した味覚体験が赤ちゃんの新しい味を受容できるかに影響する」というのです。
つまり、妊娠中にお母さんが人参をたくさん食べれば、赤ちゃんは人参を好きになる可能性が高まります。また授乳中も同じことが言えます。
お母さんが様々なものを食べることで、赤ちゃんも色々な味を体験できるようになるのです。その他、本で書かれていたいくつかのエビデンスがこちらになります。
生後9ヶ月から6歳までの911人の子供の早期の食事と後の食事の関連を調べると、生後9ヶ月時点で多様な食材を食べた子供の方が6歳になっても野菜の種類が多い食事を食べていた。
離乳食を始めた子供が一つの食品を繰り返し摂取すると、その食品がもっと好きになる
ほとんどの子供は2歳前後に好き嫌いが激しくなり、小学生になると徐々にそれがなくなっていく
この内容を読むと、妊娠中、授乳が落ち着いてから、離乳食でも様々な食材を使う重要性が分かります。
また、一度食べさせたら効果があるのかといったらそうではなく、何度も繰り返し食べさせることで好きな食べ物が増えていくようです。
お母さんにできること
- 妊娠中、授乳中はできるだけ色々な食材を食べる。
- 離乳食でも様々な食材を使ってみるよう心がける
- 好き嫌いがおおくても、焦らない。成長と共に好き嫌いは減っていく。
子どもの好き嫌いを極限まで減らしたいのであればこのような対策が必要となります。
しかしどれもお母さんにとってはなかなかハードルが高いことばかりです。妊娠中はつわりで食べること自体がつらいこともあるし、産後はいろんな食材を使うことに気を使って料理する余裕はありません。離乳食も準備するだけで精一杯でしょう。。。
こういった対策が全部完璧にできなくても自分を責める必要はないので、最低限やってはいけない親の対応を見てみましょう。
好き嫌いの多い子にしてはいけない間違った対応
子どもが好き嫌いの多い子に育ってしまうと「なんとかしなきゃ」と思う親も多いかもしれませんが、対応によっては逆効果となってしまうかもしれないので注意が必要です。
×「なんで食べないの」と怒る、叱る。
×「〇〇食べないと△△(子供の好きなもの)取り上げるわよ」と脅す。
→これは食べ物と嫌な気持ちが一緒に記憶されてしまうので逆効果。好き嫌いがたくさんあっても、親は激しく責めてはいけません。
×「〇〇が食べられたら××あげる」というようにご褒美でつる。
→「嫌なもの食べたらなんでも好きなものがもらえる」という誤学習につながってしまうかも。
「子どもの好き嫌いはあって当たり前」と思って、こういった対応はできるだけしないようにしましょう。
まとめと考察
お母さんと子どもの好き嫌いは深く関係していることは分かりましたが、
妊娠中はつわりで色々な食べ物を摂取するのが難しくなりますし、産後も毎日いろんな食材を使って料理に気を配っている余裕もありません。
できるだけ気を遣ってもやはり、子どもの好き嫌いはあってもしょうがないのではないかと思います。
そんな私たちお母さんに朗報なのが「子どもの好き嫌いは成長とともに減っていく」ということです。「子どもはこんなもんだ」と思ってどーんと構えておくのも一つの手段だと思います。
それから、やはり親自身が好き嫌いを減らして、「食事は楽しいもの」ということを見せてあげるのが一番なのではないかと思います。
子どもと笑顔で食卓を囲みたいなと思います。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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